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防災心得帖 2025.11「安否確認訓練の意味を知るべし」

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  「安否確認訓練の意味を知るべし」 安否確認訓練の意味 〜「自動的に始める」意識を〜 私たちの地域では、防災訓練のたびに「安否確認訓練」を行っています。 この訓練は、 横浜市内のどこかで震度5強以上の地震が発生した時点で、自動的に始まる というルールに基づいています。つまり、「指示を待たずに動き出す」ことが前提です。 訓練の手順 揺れがおさまったら、まず家族の無事を確認します。 班長・次期班長・次次期班長の三人一組で各家庭を回り、安否を確認します。 ブロック長や無線担当者は、それぞれの持ち場に移動します。 家族全員の無事が確認できたら、 玄関先に白い布を出し、近隣の方々と状況を確認 しましょう。 この白い布は、「この家は無事です。次へ進んでください」という合図の意味があります。 限られた人手で迅速に状況を把握し、二次災害を防ぐための工夫です。 実際を想定した訓練 訓練では、誰かが欠けていることも想定しています。 ブロック長や無線担当者が不在の場合は、誰かが代理を務めます。 これは、実際の災害時に「その場にいる人でやりきる」ための心構えを養うものです。 繰り返すことの意味 「毎回同じことを繰り返している」と感じるかもしれません。 しかし年に2回の訓練には、 考えるより先に体が動くようにする という大きな意味があります。 白い布を出すことそのものが目的ではなく、「自動的に始める」意識を身につけることが大切なのです。 思いやりのある地域へ もし訓練のたびに白布を出し忘れがちなご家庭があれば、それは「実際の災害時にも、助けが必要になるかもしれない」サインです。 普段からお互いが少し気にかけて合うことも、地域の思いやりの一つですね。

防災心得帖 2025.10「初期消火について学ぶべし」

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「初期消火について学ぶべし」   我々の住むこの山は いたち川に囲まれており、登ってくるのには橋を渡らなければなりません。大規模地震が発生した際、万が一橋が壊れたりすれば、救急車両などは到達不可能になってしまいます。また橋が壊れなくても、同時多発的に火災が発生すれば、消防車や消防団はすぐに来られない可能性が高いです。 その際、自分たちで消火栓を開けて初期消火ができないと、延焼して被害が増してしまいます。そして火災が広範囲に燃え広がってしまいますと、前回の防災訓練で歩いてもらった 「広域避難所」 まで避難することになりかねません。 なるべくそうならないように、自治会では、一般市民でも安全に初期消火できるための『スタンドパイプ式初期消火器具』を2基備蓄し、毎年取扱い訓練を行っております。いつ来られるかわからない誰かを待つのではなく、自分たちで大切な命や家を守る、とても大切な取り組みですので、ぜひ多くの方の参加をお待ちしております! 下記より、過去の訓練の模様や横浜市の説明動画が視聴できます。予習・復習に役立ててください。そして今年参加できなかった方は、来年こそ一緒に訓練しましょう! ★横浜市の防災動画 ① 『初期消火器具の使用方法』 ② 『地域の『共助』が『減災』につながります:スタンドパイプ式初期消火器』 ③ 『震災時における共助のススメ ~初期消火器具で火災に備える~』 ★自治会で行った、実際の訓練の模様 ① 写真 ② 動画

防災心得帖 2025.09「防災備蓄倉庫について学ぶべし」

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  「防災備蓄倉庫について学ぶべし」  横浜市の各地域には、 指定避難所 としての機能を持つ地域防災拠点がありますが、湘南桂台自治会では、桂台中学校がこれにあたります。  地域防災拠点には、 発災時に必要な食料品や水・毛布等の他にも、給水ポンプやトイレ関連・ガスかまど等の 生活資機材 や、発電機・投光器・バール等の 救助資機材 等、 横浜市からの支給品を備蓄する 防災備蓄倉庫 があります 。 桂台中学校では、他の拠点と違って、屋外倉庫ではなく教室を丸々利用しているので、自治会で購入した非常食やトイレパック・エアーベッド・パーティション等も保管してあります。また、地域防災拠点ではありませんが、 地域避難所 である上郷矢沢コミュニティハウスにも、自治会で用意した防災備蓄品を収納した倉庫があります。 これらは、 災害が発生した際には、 拠点運営委員や防災部・ SSS メンバー等、 が倉庫を開放し、指揮のもとで 「避難者にも手伝ってもらって」運搬・利用します 。 混乱を避けるため にも、素早く・安全に利用できるよう、平時から横浜市による定期点検の他、防災部等が主となって整理整頓を行っております。 各倉庫内は、防災災訓練等の際に見学できたりもしますので、ぜひ参加してみて、倉庫の位置や中身をご確認ください。きっと、ご家庭での備蓄品の管理に関するヒントがありますよ! ヒントの例 ・最低限必要な物資を優先: メガネや日常的に使う薬、水、食料、照明、防寒具など、災害直後に生活を維持するための必需品から備えましょう。 ・定期的な点検と入れ替え: 食品や電池などは賞味期限や使用期限を確認し、古いものから使って新しいものを補充しましょう。長期保存できるものにこだわらず、ローリングストックできるものも。 ・ 整理整頓: 緊急避難時に持ち出す 非常用持ち出し袋 と、在宅避難をするための物などを分ける。前者は動線上に置く。後者に関しては、 重さや大きさ等も工夫して、家族全員が安全に素早く取り出せる状態にしておくことが重要です。

防災心得帖 2025.08「災害時の避難行動について学ぶべし」

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  「災害時の避難行動について学ぶべし」  7月30日、 カムチャッカ半島沖 で発生した マグニチュード8.5 の巨大地震により、 日本の太平洋沿岸 に対して広範囲に 津波警報 が発令されました。そ の後、数波の津波が日本各地の沿岸部に到達し、特に 東北地方や関東地方 では高波による一時的な避難指示が出されました。 この警報や避難指示を受けて、該当地域の多くの住民が迅速に防災拠点などに避難し、直接的な被害は起きませんでしたが、 公共交通機関の運休やダイヤの乱れ が予想以上に広範囲で発生し、大きな混乱を招く結果となりました。  内閣府の 【避難情報に関するガイドライン 】 では、 住民は「 自らの命は自らが守る 」意識を持ち、 自らの判断で 避難行動をとるとの方針が示され、この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなっています。  自治体から警戒レベル4避難指示や警戒レベル3高齢者等避難が発令された際には速やかに避難行動をとってください。一方で、多くの場合、防災気象情報は自治体が発令する避難指示等よりも先に発表されます。このため、危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4や高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当する防災気象情報が発表された際には、避難指示等が発令されていなくてもキキクル(危険度分布)や河川の水位情報等を用いて 自ら避難の判断を してください。  避難にあたっては、あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた、近くの頑丈な建物の上層階に避難するなど、 自らの判断で その時点で最善の安全確保行動をとることが重要です。  と言う事は、「信頼のおける情報の収集」「警戒レベルについて知っておく」「状況に応じた具体的な避難行動についてあらかじめ考えておく」ことが求められますね。 この機会に、下記の資料などを参考に、家族や周りの人達とよく話し合ってみましょう! 【横浜市避難ナビ(アプリ)】 などの活用すると便利ですね。 【避難情報に関するガイドライン】 【栄区の防災マップ・ハザードマップ】 【横浜市避難ナビ(アプリ)】

防災心得帖 2025.07「ハザードマップを読み解くべし」

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「ハザードマップを読み解くべし」 先日、防災委員会で、災害図上訓練(以下、DIG)を行いました。これは数人ずつのグループに分かれて、地域の地図に自宅、山や川、主要道路、公園、避難所 / 場所、医療機関や公的機関などを色分けして示した上で、起こり得る被害について書きこんだ付箋を貼り、更にその対処について話し合い、最後にグループ毎に発表し合う、という訓練です。  開始直後は緊張しがちだった雰囲気も、次第にチームワークが生まれ、真剣ながらも和気あいあいと進行し、この街の地形上の問題、発災直後の自助・共助の重要性について、新発見・再認識を共有できました。特にまだ住まわれて日の浅い方や、留守にしがちな方は、多くの気づきがあったようでした。  大変意義のあるDIGは、今後多くの方に参加してもらえる企画をしていきたいところですが、皆様におかれましても、まずは、ハザードマップをご覧いただき、眺めてみることから始めてみてはいかがでしょう?地図を見て「街を知り」「災害を知り」「人を知る」ことができてこそ、発災時の行動や日頃の準備について具体的にイメージできるようになることでしょう!

普通救命講習1

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愛犬・愛猫の防災対策「していない」が8割

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元記事 より抜粋。 赤字 はSSS。 > アイペット損保「ペットのための防災対策に関する調査2024」 ペット飼育者の防災対策は、あまり進んでいない  犬や猫などのペット保険を取り扱っているアイペット損保が、犬猫飼育者の1,000人を対象に「ペットのための防災対策」に関するアンケート調査を実施したところ、 災害を想定してペットに関する防災対策を行っているかについて、「全くしていない」が39.8%、「あまりしていない」の39.9%と合わせると約80%が防災対策を進められていないという結果 でした。  調査から、多くのペット飼育者が防災対策の具体的な準備ができていないことが分かります。では、どのように準備を進めれば良いのでしょうか。   最寄りの指定避難所のペット受入れ体制について知っていますか? 最寄りの指定避難所では、ペットを受け入れてもらえない可能性も…  環境省がまとめた「人とペットの災害対策ガイドライン」によると、 まずは飼い主自身の安全を確保した上で、避難方法を検討することを基本 としています。  避難には、 主に自宅で過ごす“在宅避難”、またはペットと共に避難所などに避難する“同行避難”という方法があります。地域によって推奨される避難方法が異なる場合があるため、住んでいる自治体の防災計画や避難方法を確認しておくことが大切 です。  さらに、「最寄りの指定避難所のペット受け入れ体制について知っていますか?」の調査では、全体の80%以上が「知らない」という結果となっています。   うちトコ動物避難所マップのロゴ 「誰もが命を守る行動ができる社会に」  「 災害時にペットとの同行避難を希望する飼い主は非常に多いものの、既存の指定避難所ではペットの受け入れ体制が必ずしも整っていません。ペットを連れた避難をためらい、適切な避難行動が取れないケースがあります。適切な避難行動を促すためには、飼い主自身とペットの避難の『選択肢』を増やす必要があります。 また、飼い主も飼い主以外も安心して避難できる社会を目指しています」(NPO法人 全国動物避難所協会 奥田順之 理事長)   うちトコ動物避難所マップ とは、家(うち)からトコトコ歩いて行ける近くの場所に、動物避難所が当たりにある社会を目指し、全国の事業者と共に動物避難所をマッピングすることで、災害時に機能する動物避難所を紹...

防災心得帖 4月 避難所編⑤「地域コミュニティを活用すべし」

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 「自治会活動が活発な街は防災力が高い」などと言われます。日常のなかで築かれる「ご近所力」を磨くことは、「ただで出来る手っ取り早い防災」です!    【避難所編⑤】地域コミュニティを活用すべし  大きな災害が起きたとき、最も頼りになるのは「つながり」です。行政による支援には限界があり、発災直後には救助や情報がすぐに届かないこともあります。そんなとき、助け合えるご近所同士のつながりが、私たちの「命綱」になります。  例えば、自治会が実施する防災訓練(安否確認/避難/消火/救命訓練など)、防災イベントなどの活動に積極的に参加してみると、災害の知識や自治会・行政の取り組みについて見識が深まります。  また、日頃から隣近所と積極的に交流し、顔見知りになっておくことが大切です。個人情報保護が何かと気になるご時世ですが、日常的に挨拶を交わして風通しを良くしておくことが助け合いの第一歩です。  災害時は、避難所は地域の情報を収集して行政に上げ、また行政から下りてきた情報を整理して広報する拠点にもなります。平時でも自治会は信用のおける防災情報の収集・配信に努めています。有用な情報は、ご近所とも共有しましょう。   1500世帯超えの私たちの町なら、きっと大きな力になります。無理のない範囲で、少しずつ関わってみませんか?

東日本大震災から14年

  3月11日――東日本大震災から14年、私たちが学ぶべきこと  今日、3月11日は14年前に東日本大震災が発生した日です。あの日、多くの尊い命が奪われ、甚大な被害がもたらされました。あの経験から私たちが学び、今に生かすべきことは何でしょうか? ① 地震・津波は必ず来ると考える  「まさか、こんなに大きな地震が…」「ここまで津波が来るとは…」――当時、多くの人がそう感じました。しかし、私たちはもう知っています。地震は予測できず、津波は想像以上の力を持つことを。沿岸部では、津波のリスクを常に意識し、「津波てんでんこ(各自が率先して逃げる)」の精神で、ためらわず避難することが大切です。 ② 日頃の備えが生死を分ける  震災時、食料・水・トイレ・情報手段などの備えがあるかないかで、避難生活の過酷さが大きく変わりました。最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄を。家族と「どこに避難するか」「どう連絡を取るか」を話し合い、いざという時に迷わないようにしましょう。 ③ 地域のつながりが命を守る  震災では、近所の方との助け合いが多くの命を救いました。特に高齢者や体の不自由な方、小さな子どもを抱える家庭は、周りの支援が必要です。日頃から地域の人と声をかけ合い、いざという時に助け合える関係を築いておきましょう。 「備えあれば憂いなし」  あの日の教訓を忘れず、一人ひとりが防災意識を持ち続けることが、未来の命を守ることにつながります。この機会に、ご家庭や職場で防災について話し合ってみませんか?

防災心得帖 3月 自宅編④「火災予防について学ぶべし」

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国内外で大きな火災が続きました。火災は一瞬で私たちの大切な命や財産を奪う恐れがあります。しかし、日頃から対策をしておけば、そのリスクを大きく減らすことができます。今回は火災予防について、その一部をご紹介します。(記事内の 赤字 のリンク先は、過去に実施済みのイベントです) 【自宅編④】火災予防について学ぶべし 🏠 1. 火災警報器 は正常に作動していますか? 住宅用火災警報器 は、火災の煙や熱を感知して警報を鳴らす大切な設備です。 設置は義務化 されており、万が一のときにいち早く火災を知らせてくれます。しかし、 電池切れや故障では意味がありません 。定期的にボタンを押して作動確認をしましょう。 🔥 2. 消火器 の使い方を知っていますか? 家庭や職場に設置されている 消火器 は、 初期消火の頼れる味方 です。しかし、使い方を知らなければ役に立ちません。「ピンを抜く→ホースを火元に向ける→レバーを握る」という基本動作を覚えておきましょう。また、 消火器 には 使用期限がある ため、古くなっていないか定期的に確認しましょう。 🚒 3. スタンドパイプ式初期消火器具 とは? スタンドパイプ式初期消火器具 とは、 町内やマンションに設置されている消火設備 の一つで、消火栓の水を使って消火する道具です。消火器よりも 大量の水を使えるため、初期消火に非常に有効 です。ただし、使い方を知らなければ素早い対応ができません。地域の防災訓練で実際に操作してみることをおすすめします。 🚨 4. 防災訓練 に参加しましょう! 火災が発生したときに最も大切なのは「冷静な行動」 です。実際に訓練しておくことで、いざというときに適切な対応ができます。防災訓練では、 消火器 や スタンドパイプの使い方 、 避難経路の確認 、通報の仕方などを学べます。地域の訓練に積極的に参加し、 「自分の身は自分で守る」力をつけましょう。 また、横浜市には災害について学べる『 家庭防災員制度 』や、様々な体験ができる『 横浜市民防災センター 』、オンラインで学べる『 横浜防災e-パーク 』などがあります! 🔷まとめ 火災は 予防が何よりも重要 です。「火災報知器の点検」「消火器の確認」「消火設備の知識」「防災訓練の参加」を意識して、日頃から備えておきましょう! 📢 防災訓練の日程は回...

普通救命講習1を受講し終えて

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 9年前に学んだ時、救急車は「通報から平均6分」で到着ということでした。  先日の普通救命講習でのお話ですと、今は平均でも「9分」。 たかが3分、ではありません。  心肺停止に陥ったあと除細動が1分遅れるごとに救命率は7~10%ずつ下がります。このことから10分以上除細動が行われないと生存が難しいことがわかります。 実際に通報までにも時間を経ていることを考えると、無処置ですと致命的です。  胸骨圧迫と人工呼吸によるCPR(心肺蘇生法)は一般市民でもできるものです。しかし実際に倒れた人を前にして、質の高いCPRを行うことは難しいことでもあります。質の高いCPRを行うためには、心肺蘇生に関する正しいトレーニングを重ね、必要な時にしっかりと実践できるようにすることが大切になります。  AEDの設置率は日本が世界一です。周囲の人にも助けを求め、できるだけ早くAEDを確保し、できるだけ早い段階で除細動を開始することが生存率を上げることにつながります。  来年度以降も普及に努めたいと思います。  以下、アンケート結果です。 栄消防署・消防団の皆様に向けて、講習会の感想や質問など、自由にご記入下さい。 7 件の回答 大変わかりやすく、勉強になりました。また学びたいと思います。 なんとなく聞きかじった情報が、しっかりとした知識になりました。少人数だったこともあり、マンツーマンの指導を受けられたのはとても貴重でしたし、分からないことをしっかり教えていたたけて、ありがたかったです。本番に遭遇することが無いことを祈りますが、もしもの時に役立つ行動がとれたらと思います。ありがとうございました 二輪所持で、自動車免許を遅くに取ったが(コロナ禍前) AEDの使用や人工呼吸の訓練をしていなかったのでとても勉強になりました。 今回 救急救命について、貴重な経験とあらためて勉強をさせていただきありがとうございました。30年前に自動車学校で勉強していらいです。なんとなく不安な急救命の知識でしたが、少し自信を持って何かの際には対応できる自信を少し待てる事ができました。本当に、ありがとうございました。 人数が10人であったため時間も十分であり大変良かったと思います。 丁寧に分かり易く説明頂き、感謝いたします。実際にこうした局面に遭遇したくはありませんが、いざという時には冷静に今日のことを思い出し、自信を...