防災心得帖 8月 自宅編①「避難する=避難所に行く、ではありません」

 生活物資の備蓄・配給、情報の集約・配信等の機能を持つ「地域防災拠点」は、避難所としては最後の砦となります。限られた空間や物資を有効活用するためにも、自助・共助の発想が大切です。

「避難する=避難所に行く、ではありません」

 避難先は親戚・知人宅でも良いですし、自宅が安全ならばそこに居続ける「在宅避難」でも良いのです。在宅避難の場合、住み慣れた自宅でプライバシーも守られて生活できます。特に小さなお子様やペットを飼われている方は安心ですね。また、在宅避難できた住民が多ければ、避難所生活をせざるを得ない方たちが、そこの物資や空間をより有効利用できるようになります。

もちろん、在宅避難中でも拠点に行って生活物資を受け取ることは可能ではありますが、限りがありますので、普段からの備蓄が重要です。災害情報も拠点に(重要な告知等はブロック毎の掲示板にも)掲示されますが、ラジオや行政のホームページ等も参考になりますし、今後は自治会によるSNS等の活用も期待されます。

在宅避難を可能にするには、①最低でも7日分の水・食料・トイレセットの他、常備薬・衛生用品、乾電池等のローリングストック(使い慣れているものを多めに買っておき、使った分だけ買い足していくことで、常に一定量を備蓄)②家具の転倒落下、ガラス飛散対策を施す③防災訓練に積極的に参加する(参加者に聞いたり、自治会の回覧やホームページの報告に目を通す)ことが大事です。もちろん在宅避難が困難な場合は、避難所に向かうことをためらわないでくださいね!

横浜市『在宅避難について』は【こちら】

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